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花の香、すみれ、下劣
 来週の日本酒イベントに向けて、熊本の「花の香」さんという酒蔵を訪ねる。イベント前のこの酒蔵訪問の時間がとても好きだ。男5~6人、レンタカーを借りてくだらない話をしながらドライブする。今日は高校野球のラジオがBGMだ。酒蔵で、住吉酒販チームと合流。この人たちのことも、とても好きだ。お酒と仕事を本当にこよなく愛していることが伝わってくるから。

 「花の香」さんは、昨年の熊本地震で建物に大打撃を受けて、ほぼ全面再建中だった。6代目の社長さんは、おそらくまだ40代かな。住吉酒販の庄島さんいわく、業界の常識では考えられないチャレンジをしている酒蔵だと。設備投資も、銀行の融資が得られるか分からない段階で見切り発車でやっていると笑いながら話す豪胆さ。ここの「海花(かいか)」というお酒が、お酒のプロたちによる品評会である仙台サミットで第1位になったとか。ちゃんとそういう背景を知ってイベントをやることに意義があると思っている。ただ仕入れて売るだけじゃない、豊かさと一緒に伝えなければと思う。そんなお酒が、24日に「一風堂天神西通りスタンド」で呑めるので、良かったらみんな来てくださいね。
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福岡に戻ってきて、みんなで食べた「すみれ」。こんなに美味しかったかな。福岡店は20日で閉店。

 夜は、一人で苛立っていた。西原理恵子の本の一節を契機に、自分をあわれんでいたからだろう。それは女だけの話ではないと。20歳の頃に「ノルウェイの森」を読んでいたことは、今思えば将来の自分への戒めとしての伏線を敷かれたことになっていたのかもしれない。「自分に同情するな」「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」。こういうことを書いていることも下劣なのだと分かっているが、書かなかったらなかったことになるから、恥を忍んで書くのだ。

by rin_magazine | 2017-08-18 23:52 | 日々のできごと | Comments(0)


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