IE9ピン留め
2011
 名古屋へ向かう新幹線の中で、今年最後のブログを書いています。名古屋へ向かっているのは、先日三重県にオープンしたサービスエリア『アンデルソーレ』の営業サポートへ行くためです。年越しも向こうで迎えます。伊勢神宮への道すがらにあるサービスエリアなので、きっと多くの人たちが初詣の道中で立ち寄ってくれることでしょう。

 今年は自分にとって大きな転機となった一年でした。2月に今の会社に転職し、これまでに経験したことのない仕事をたくさんしてきました。たくさん怒られ、自分の至らなさを痛感し、少しは成長したかなと思う瞬間もありながら、また怒られて。その繰り返しでしたが、叱咤してくれる人たちがいて、良いことも悪いこともきちんと目を向けてくれる人がいる今の環境をとてもありがたく感じています。この不景気の中で、普通では考えられないくらいのスピード感とエネルギーを持って突き進む会社。自分に甘えを許したらすぐに振り落されてしまうような環境でもありますが、そんなダイナミックな環境に身を置けることに感謝し、楽しく厳しく、一つ一つのことに対処していこうと思います。昨日は事務所で納会があり、その後先輩方と飲み会→カラオケコース。詳しくは書かないけど、というか本当にただの普通の飲み会&カラオケだったんですけど、この日のことを忘れないようにしようと思います。

 一方、プライベートの時間を削りまくった一年でした。そんな中で、愛想を尽かさず付き合ってくれた嫁さん&息子に感謝。四歳になった佳維の最近の言動は、ああ、ちゃんと物事を論理立てて考えてるんだなと思わされることが多く、その成長をとても嬉しく思います。嫁さんは今年、心身ともにダメージを負う経験をしました。たぶん、自分が考える以上にそのことに思いを馳せる時間が多いはずですが、よく頑張ったと思います。

 今年は震災がありました。それでも、震災のこと、それが及ぼしたあらゆることについて、深く考える時間をほとんど持てませんでした。関東や東北に暮らす人たちとの温度差を、ツイッターやフェイスブックを見ていても感じます。来年は仕事で仙台と盛岡に行く機会があるので、そのときに被災地まで足を運んでみようかと考えています。自己満足かもしれないですけど、九州と彼の地が地続きの場所であるという当たり前の事実を、当たり前のものとして実感したいです。

 ということで、今岡山あたりです。今年に入り極端に更新頻度が下がったこのブログですが、読んでくださった皆さん、気にかけてくださった皆さんに感謝しています。前園一家は元気です。夢路も元気です。
# by rin_magazine | 2011-12-30 09:15 | 日々のできごと | Trackback | Comments(1)
涙の理由

今週後半からほぼ年始まで長期の出張に入るため、落ち着いて家族と過ごせるのも年内は昨日が最後。ということで、ツンドラでロシア料理をいただき、一足早いクリスマスとばかりに楽しい時間を過ごした。

家に着いたらもう22時で、佳維はもう寝る時間だからと、三人で布団に入り寝かしつけた。佳維は若干テンション高めだったけど、やがて嫁さんの懐に潜り込んでフンフンと寝息を立てはじめたように見えた。しかしそれは寝息ではなく実はすすり泣きで、そのまま唐突に号泣しだしたのだった。あまりに激しく泣くので、どこか身体に異変が起きたのかと心配して「どうしたの?」と聞いても号泣したまま。しばらくその状態が続いたあと、「父ちゃんと、ヒック、電車、ヒック、つくりた、ヒック、かったー」と言って、さめざめと泣き続けた。

ツンドラで確かに電車を作ってねと頼まれてはいたのだが、家に着くと嫁さんにもう寝る時間だよと諭されていたのだ。布団にもぐりこんだときにそのことを思い出し、電車を作れなかった悲しみが込み上げてきたらしい。

そんな理由でさめざめ泣いてくれるなんて何て健気なやつ!といたたまれなくなり、佳維が寝てる間に作ると約束してようやく寝かしつけた。そして作った。適当に紙を切って絵を描いて、枕元に置いておいた。

朝、佳維はとても喜んでいた。興奮していた。嬉しかった。以上、最後ざっくり終わるけどおしまい。忘れないための覚え書き。
# by rin_magazine | 2011-12-12 07:56 | Trackback | Comments(2)
ソラリアシネマ、最期の日
 ソラリアシネマの最終日ということで、未見だった『THIS IS IT』を観に行った。周囲の評価がとても高かったので、過度に期待しすぎたのかもしれない。マイケルの人間的な優しさやプロフェッショナルなパフォーマンスは伝わったけど、結局のところ彼に思い入れのない自分にとっては退屈なドキュメンタリーだった。

 ソラリアシネマといえば思い出すことがある。シネテリエ天神の閉館が決まったときに、ケータイに超長文のメルマガが届いたのだ。書き手のスタッフさんは、相当シネテリエが好きだったのだろう。思い入れたっぷりに映画館喪失の悲しみをつづると共に、残ったものとしての確かな決意を表明していた。実のところPC用のメルマガと間違って送信したらしいが、その青臭くも芯の通った文章を読んで、僕はソラリアという映画館を信用するようになった。

 そんな映画館が、また一つこの街からなくなった。東宝が経営を引き継ぐという記事が今日の新聞に出ていたけど、それで解消されるような種類の話ではない。残るミニシアターはKBCシネマのみ。100万都市にミニシアターが一軒しかないというこの状況を、自分への戒めとしても言うけど福岡市民はもっと恥ずべきだと思う。シネコンがあればそれで良しというジャッジを、自分たちでしているということだもの。
# by rin_magazine | 2011-12-01 01:40 | 日々のできごと | Trackback | Comments(0)
最近のこと
 先日のこと。篠栗町にある呑山観音というお寺に行く。静香と佳維、兄一家と一緒に水子供養をしてもらった。佳維は、途中まで退屈そうにしていたけど、住職さんがハリセンのようなもので背中を叩くときには、目をつぶって一生懸命に正座していた。佳維なりに真剣に向き合ってくれたのかもしれない。いなくなったものは仕方がないし、少しずつ思い出すことも減っていくのだろうけど、ふとした瞬間に哀しくなるのは分かっているので、こういう機会を持てて一つの節目を作れてよかったと思う。

 先週末はせぐっちゃんの結婚式だった。懐かしい仲間が集まって、さながら同窓会気分。やっぱりいい仲間に恵まれていたのだなーと思う。せぐっちゃんのお母さんへのスピーチは泣けたなぁ。家族にしか分からない部分だと思うけど、真っ直ぐな言葉に感動した。奥さんも素敵な人だった。なんか、お似合いだなーと思った。結婚て、いいね。

 その翌日は佳維の誕生日だった。もう4歳である。早いなー。佳維は少し熱っぽかったので、約束していた映画館デビューはキャンセルして、天神にプレゼントを買いに行った。佳維は自分のほしいものには一途である。今年は少し大き目の西鉄バスのおもちゃにすると、ちょっと前から決めていたらしい。トミカショップにも誘ったけど、頑なに行こうとしなかった。その後ケーキを買って、我が家でミニパーティー。これからも、誕生日は何があっても家族と一緒に過ごしたい。
# by rin_magazine | 2011-11-10 01:21 | 日々のできごと | Trackback | Comments(0)
吉井町にて
 土曜日は3連休の中で一日だけ休みを取って、吉井町までドライブに出掛けた。元々は違う目的で借りたレンタカーだったが、あいにくその目的は適わず、せっかくなら車でどこかへ行こうと思いつきでプチトリップに出たのだった。精神的にきつかったこの1ヶ月。それとは全く違うベクトルで、大きな悲しみも訪れた。多分、少しリセットしなければいけなかったのだろう。

 朝倉の三連水車に少し立ち寄った後、杉さんがやっているリバーワイルドハムファクトリーへ。取材で訪れたのはもう6年ほど前だろうか。当時は豚舎とハム・ソーセージの即売所だったが、今は中で食事ができるようになっている。無骨ながらも味わいのあるその空間で、杉さんの好きなロックンロールミュージックをBGMに、ソーセージのグリルセットを頂いた。リバーワイルドのお肉はどれも本当に美味しい。「これで1000円てすごいですね、太っ腹ですね」と杉さんに言うと、「じゃあ2000円」と言われた(笑)。杉さんはフラットな人で、うちの嫁さんや佳維ともごく自然に会話をしてくれた。購入したソーセージに保冷剤をたっぷり入れてくれていたのを、嫁さんがえらく感動していた。さりげない優しさに、今の我々夫婦は弱い。

 前々から名前だけは知って気になっていたお店にも行った。器や生活道具を売っている、一見素敵そうなお店だ。そこは確かに、空間も置いてあるものも一定以上の美意識の元に設えられているのだが、最初から最後まで居心地が良くなかった。素敵な、大切なものを扱っているのは分かるが、その思いが強すぎるのだろう。店の人たちの目はまるで僕らを監視するか値踏みしているかのような感じを受けた。子どもと一緒に行ったからだろうか、それとも単に思い込みが過剰なだけだろうか。でもそういう“なんか嫌な感じ”の嗅覚において、我々夫婦は自慢じゃないが驚くほどに意見が一致する。その店を出た後、その店の“嫌な感じ”についてひとしきり盛り上がった。「この場所を本当に素直に素敵って言える人なんているのかな? 信じらんない」。「素敵なものに囲まれて美意識が高くなると、そこに辿り着けない人を排除してしまう種類の人がいるんだよ」。言いたい放題である。だってこれだけ素敵っぽい空間で、商品を渡すときに相手の目も見ず「ありがとう」といってしまえる人と店を、僕は信用しない。そしてもう少し、楽しそうに仕事をすればいいのに。せっかく素敵なものに囲まれているのだからさ。多分もう二度と行かない、一見素敵な場所だった。

 白壁通りを散策した。アメリカのヴィンテージの家具や雑貨を扱っている店で、佳維が古いおもちゃのバスを見つけて、大事そうに眺めている。帰ろうと言ってもバスを触ったまま離れない。多分欲しいのだろう。でも遠慮してそれが言えないのである。相変わらず健気な男だ。「言いたいことがあるなら言ってごらんよ」「買って…って言っていいの?」回りくどいヤツ!!! 「何でこれが欲しいの?」「ドアが3つついてるから。今のバスにこんなバスはないから」。我が子ながら、こういうマニアックな一面を見せ付けられると途端に甘くなってしまう。絶対に大事にするならという約束をして、買ってあげた。

 最後に「四月の魚」へ行った。ここもまた、確かな美意識で統一された素敵な空間だった。そしてその大切に集められたものを、どうぞお好きに眺めてくださいというあけっぴろげな自由さと暖かさがあった。多分、分かち合うことを喜びに感じてくれるお店なのだ。小さな子どもを連れていながら、一向にこちらを気にする素振りもない店主の姿に、僕らは相当救われた。結局何も買わなかったけど、「四月の魚」のファンになった。
# by rin_magazine | 2011-09-26 01:19 | 日々のできごと | Trackback | Comments(0)
線路は続くよどこまでも
 家族で大野城のイオン(元サティ)に出かける。嫁さんがカルディのセールを物色している間、佳維と一緒にゲームセンターみたいな場所で遊んでいたのである。ひとしきり乗り物に乗って遊び、やがて嫁さんも合流。ぼちぼち帰ろうというところで、佳維が電車のガチャガチャを見つけてもの欲しそうにしている。嫁さんが、じゃあ佳維にお小遣いあげるねといって、200円を渡した。佳維は嬉しそうに「これがいいな」と自分の欲しい新幹線を指差しながら、ワクワクとガチャガチャを回したのだった。ところがである。

「ガチャン!」

 出てきたプラスチックの球体の中身を見ると、それはどう見ても電車の形をしていない。黒く、細長い板状の固形物が、数枚並んでいた。何と!当たったのは「線路」であった…。なんてかわいそうな佳維!せっかくどんな電車が当たるか期待を胸に引いたガチャガチャでよりにもよって「線路」だなんて…。しかしこの残酷な現実を前に、佳維は気丈に言うのだった。

「かいね、せんろでよかった。せんろ、あんましもってなかったもんね」

 とはいえさすがにちょっと気の毒に思い、嫁さんが武士の情けとばかりにもう一回200円渡して引かせてあげたのである。縁起が悪いので今度は別のガチャガチャに移動し、今度こそとダイアルを力強く回す佳維。

「ガチャン!」

 お、今度は青い物体だ。ソニックかな?新型スカイライナーかな?なんて佳維と話しながら取り出してみたそれは何と!………「青い線路」だった。。。ウワーン、何てかわいそうな佳維!思わず涙がこぼれそうになり、一体彼になんて言葉をかけてあげればいいのか検討もつかない我々夫婦。しかしそんな僕らを尻目に、彼はまた気丈に言うのだった。

「これでさっきの(線路)とつなげられるしね」

 …なんて健気な男!いじらしくて思わず我が子を強く抱きしめてしまった。「何でぎゅーってするの?」。君があまりにも健気だからだよー、ウォーン(涙)。ということで、結局あまりにも不憫なのでもう一回やらせたら、ようやく電車の車両が出てきた。とはいえ入っていたのは「真ん中の車両」と「線路1レーン」で、何だか消化不良な感じだったが…。ガチャガチャって何かもっとこう夢や希望があるものと思ってたけど、意外にも残酷な一面を見せつけられ現実の厳しさを知ることとなった。しかしそのおかげで、いかにも日本人的な息子の耐え忍ぶ力を知り、これで良いのだと自分を納得させた一日だった。

# by rin_magazine | 2011-08-20 19:24 | Trackback | Comments(0)
海でのできごと
 昨日は海に行った。佳維は久しぶりの海が相当嬉しかったようで、浅瀬で水遊びをしたり、貝殻を拾ったり、ワカメを食べたりしてご機嫌だ。ひとしきり遊んだあと、彼が突然裸足のまま砂浜を走り出した。どこへ行くのかと思いながら見ていると、何か知らんがどこまでも止まらず走りつづけている。どんどん遠くへ行く。心配になって追い掛けると、彼は「あしがあつい!あしがあつい!」と号泣しながら走っていた。

 追い掛けて抱きかかえると、赤ちゃんのときのようにギュッとしがみついて離れずベソかいている。「あづがっだ〜!」と涙が止まらない。夏の砂浜が焼けるように熱いということを、この人は知らなかったのだ。止まりたくても止まれなかったんだ。久しぶりにプリミティブ(?)な阿保な行動を見た。佳維は、またひとつ大人に近づいた。

# by rin_magazine | 2011-08-01 07:29 | Trackback | Comments(3)


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